「反り腰」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。反り腰だと痩せにくくなってしまったり、日常生活に支障がでてしまったりする可能性もあることを、合わせて聞くことが多いでしょう。反り腰は腰が過剰に前傾していることを指します。今回は反り腰になってしまう原因や、反り腰によって起きてしまう症状、反り腰の治し方について紹介しましょう。
反り腰の原因
反り腰になってしまう原因としてあげられることは、筋肉バランスの崩れです。腰の近くにある筋肉などのバランスが悪くなってしまうことで、腰の位置がずれてしまいバランスを保とうとします。そうすることで反り腰が起きやすくなってしまいます。
腰回りの筋肉が過剰に働いてしまったり、腹筋がよわすぎてしまったりすると、骨盤が前傾してしまい反り腰になりやすいのです。本来の腰は緩やかに湾曲しています。しかし過剰にカーブしていることになり、さらに腰回りの筋肉や腰骨に負担をかける姿勢となります。また反り腰は女性が多くなるものです。日常生活でヒールを履いている方は、とくに反り腰になりやすいといえるでしょう。
反り腰から起きる症状
反り腰はさまざまな症状の原因としてあげられます。反り腰を改善するだけで治る症状もあるため、現在このような症状が現れている方は、もしかしたら反り腰が原因かもしれません。
慢性的な腰痛
慢性腰痛は、腰の痛みを感じてから長くて3か月から約半年以上経過している状態を指します。慢性腰痛は腰が痛い状態のことを指すため、何が原因かを特定することは難しいものです。慢性腰痛を抱えている方は小さい子どもから高齢者まで幅広く、原因もさまざまです。なかには反り腰が原因の場合も含まれています。
内臓下垂
自分が反り腰かもしれないと気づく方の多くは、下腹がでていると気にしている方ではないでしょうか。反り腰になると、身体を支える力が弱くなってしまい下腹も出やすくなります。下腹だけがでている場合は、ただ太ってきたわけではなく、反り腰が原因の可能性が高いのです。反り腰を長期間放置してしまうと、徐々に内臓が下垂してきてしまい、より深刻になってしまいます。
腰椎分離症
こちらは腰の骨に力がかかることで、骨にひびがはいってしまう症状です。反り腰の状態でスポーツをする場合、より腰回りに力が入ることになります。腰をそらした場合に痛みを感じて、それを放置してしまうと分離症につながりやすいのです。
腰や下肢に痛みがあることで、長時間の座りや立ちが難しくなってしまったり、歩行もきびしくなってしまったりする場合もあります。
反り腰のセルフチェックと治し方
反り腰はセルフチェックをしたり自宅で対処したりも可能です。セルフチェックは寝ながらでもできるうえに、特別な道具も必要ないため簡単にできます。治し方も筋トレをしたり、ストレッチをしたりすることで大きく改善することが見込めるでしょう。ぜひとも参考にしてみてください。
セルフチェック方法
反り腰のセルフチェックは、壁を使う方法と寝ながらできる方法の2種類があります。まず壁を使う場合は、壁にかかと・お尻・頭を付けて立つようにします。この状態で腰の部分にどのくらい隙間ができるか見てみましょう。もし手のひらが入るほどでしたら、とくに問題はありません。しかし握りこぶしが入る程度だと反り腰の可能性が高いのです。
次に寝ながらセルフチェックをする方法です。こちらも壁を使う方法と同じように仰向けになって、身体を床につけるようにします。そうすることで腰と床の間にどれくらい隙間が空いているかを確かめられます。ここでも握りこぶしが入るほどの隙間が空いていると、反り腰の可能性が高いのです。
【治し方】筋トレ
次に反り腰の治し方についてです。反り腰は身体を支える力が弱くなっていたり、腹筋が柔くなっていたりすることで起きてしまいます。インナーマッスルを鍛えることによって反り腰を改善し、よい姿勢になれるでしょう。またお尻の筋肉を鍛えることでも、反り腰の改善が見込めます。仰向けに寝てお尻を上げ下げすることで、お尻やその周りの筋肉を鍛えられるため、たいへんおすすめです。
【治し方】ストレッチ
最後に直し方として紹介するのが、ストレッチです。反り腰は腰回りの筋肉が過剰に働いているため起きることもあります。そのため腰回りの筋肉が硬くなってしまい、さらに強く働いてしまうという、悪循環ができてしまいます。そのようにならないためにも、脚の付け根や股関節をストレッチする必要があるのです。股関節あたりの筋肉をほぐすことで姿勢も改善され、反り腰になりにくくなるでしょう。
まとめ
反り腰は長期間放っておくと重い症状が出やすいものです。またボディーラインの悪い身体にもなってしまう原因となりえます。そのような状態に陥らないためにもセルフチェックをしてみたり、ストレッチや筋トレをしてみたりすることがおすすめです。
「まちかど整骨院」では、腰痛を改善する技術やアプローチを持っています。全世代の方を対象としており、お気軽なご来院を歓迎しております。反り腰かもしれないものの、自分で確認するのは難しい方や、腰痛に悩んでいる方はぜひ一度ご相談ください。皆様のご来院をお待ちしております。